X8341-2
本規格は2004年6月20日、情報処理機器を規定した日本工業規格(JIS)で、正式名称は、「JIS X 8341
高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-
第2部:情報処理装置」と言い、高齢者や障害者あるいは一時的な障害のある者が情報処理装置及びその周辺装置を利用する際のアクセシビリティを確保し、向
上させるために企画・設計・開発・制作・保守及び運用をする際に配慮すべき事項について規定しています。
ここでいう情報処理機器とは、パーソナルコンピューターの他に窓口などに設置されるキオスク端末などを含んでいます。周辺機器とはマウスやキーボード、音声認識などの入力デバイスや、ディスプレイなどの出力デバイスなどを指します。
経緯
本規格は千葉大学の市川 熹教授を委員長に、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)にて原案が検討され、2004年に日本工業規格として制定されました。
また、JIS X8341-2 は現在国際標準化に向けて準備が進んでおり、JISをベースとしたNWIP草案を作成され、JTC1SC35パリ会合にて説明を実施し、NWIP投票に向けたステージに進むことが承認されています。
構成
本規格は、7つの章から作られています。
- 1章 適用範囲
この規格は主に高齢者、障害のある人々及び一時的な障害のある人々(以下、高齢者・障害者という。)が、情報処理及びその周辺機器を利用するときの情報ア クセシビリティを確保するために、それらの機器を規格・開発・設計するときの配慮すべき事項について、既定されています。 - 2章 引用規格
引用された規格が書かれています。 - 3章 定義
定義された用語が書かれています。 - 4章 基本原則
本規格の原則となる精神と配慮すべき利用者の特性を定義してあります。 - 5章 基本的要件
この章では基本的要件とについて記述されています。 - 6章 システムの入出力に関する要件
この章では主にシステムのインターフェースに関する要件が記述されています。 - 7章 サポートに関する要件
この章では、マニュアルや試用版の提供、セミナーの開設などについて解説されています。
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