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X8341-1

特徴

X8341-1は情報通信機器全般をカバーする規格であり、高齢者・障害者配慮設計を理解するうえで重要な概念や規定が盛り込まれています。

基本機能
X8341-1では、「4. 操作に関する共通要件、4.1 アクセス可能な機能・仕様の適用範囲」の項で、「基本機能は、情報アクセシビリティを実現しなければならない」と定めており、用語定義の項で基本機能を 「情報通信機器、ソフトウェア及びサービスが提供する主たる機能であって、製品カテゴリーに共通する機能であり、付帯的な機能でないもの」と定めていま す。たとえば、X8341-5では、附属書1(規定)「基本機能と捜査範囲」において、複写機能、ファクシミリ機能などを詳細に定義しています。
意図されたタスクの達成
また、「4.3 操作に関する要件」「4.3.1 操作に関し配慮すべき要件」では、「利用者が意図したタスクが達成できるよう考慮しなければならない」として、a)操作前の準備、b1) 掲示情報の入手しやすさ、b2) 分かりやすさ、b3) 一貫性、b4) 代替手段、b5) カスタマイズ性、b6) 分かりやすい手順と復帰、b7) 安全・警告、b8) 物理的負担、b9) 時間の適切な配分、b10) 誤りに対する許容、c) 捜査後の終了、といった項目に配慮することを求めています。これは、単に個々の技術がある基準に沿って作られているということだけではなくて、ユーザーが情 報通信機器を使って行う「タスク」が完遂できることを確認することを求めているのです。また、盛り込まれた項目は障害者に配慮したアクセシビリティ項目も あれば、もっと多くのユーザーにメリットがあるユニバーサルデザインを意識したものも含まれています。したがって、JIS X8341を用いて開発する上では、ユーザーの「タスク」を意識し、また実際に評価することが必要になります。

[1] ISO/IEC Guide71:2001
Guidelines for standards developers to address the needs of older persons and persons with disabilities
[2] JIS Z8071:2003
高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針

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