欧米のアクセシビリティ法の動向
2015年後半にアメリカとEUで、相次いでアクセシビリティに関する法律に関する動きがありました。
アメリカ
アメリカでは2001 年 からリハビリテーション法508条により、連邦政府関連の組織が電子的な機器・ソフトを購入する際にアクセシビリティを守ることが義務化されています。施行から15年近く経ち、その間にITの世界もずいぶん変わりました。508条には守るべきアクセシビリティの技術基準が設けられていますが、今回この基準が見直されることになりました。
Updating the Accessibility Vision: Leveraging Program Maturity Data
EU
欧州委員会は2015年12月に、欧州アクセシビリティ法制定を決定し、これについて報道発表しました。ATMやPCなどに加え、電子書籍や電子商取引も対象範囲となります。
Commission proposes to make products and services more accessible to the disabled persons
日本でも障害者差別解消法の施行を控え、アクセシビリティに関する法律の整備が進んでいますが、欧米で進んでいるICTに関する法律については、今後も注意して行く必要があります。