情報のユニバーサルデザイン
情報のユニバーサルデザインとは?
今後、ITはわたしたちの生活や社会に、どんどん浸透していくでしょう。でもそれが、使えない人をたくさん積み残してしまっては、ユーザーの不満は大きく なり、市場も広がらず、世界の動きにもついていけなくなって、誰もハッピーではありません。このようにITが使えない人や層のことを、デジタルデバイド (Digital Devide)という言葉で呼ぶ場合があります。置かれている環境などによって、ITを使うことに格差が生じることやその人々を指しま す。
パソコンや携帯電話、PDAや情報家電などのIT機器が、もっと、初心者やシニア、障害を持つ人にも使いやすく作られていたら、もっとユーザーは満足し、企業のサポートコストは減るでしょう。
ホームページや電子メールなど、インターネットやイントラネットが障害を持つ人や高齢者に読みやすく作成されていたら、情報を受発信できる層や就労の機会は大きく広がります。
放送やマスメディア、イベントなどが、もっと誰もが利用できるようにデザインされていれば、顧客層を広げ、家族で一緒に楽しむことができるものとなるでしょう。
情報のUDが目指すのは、情報通信技術(IT)の進歩を、より多くの人が、よかったと言える社会を創り出すことです。
アクセシビリティと支援技術
場所や情報にアクセスできること、使えることが可能なことをアクセシビリティ(Accessibility)といいます。もっと幅広く、使い勝手を指すときは、ユーザビリティ(Usability)という言葉を遣います。
高齢者や障害者が、その障害を補うために使う技術のことを、支援技術(Assistive Technology)と言います。広くは眼鏡や補聴器も含みますが、IT環境ではこころWebに掲載されているような機器をさすことが多いです。1個の製品がすべての人に対応することは理想ではあるが現実的ではない場合、この支援技術とできるだけ連動して使えるように設計することも充分にUDだと考えられています。