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6月17日 コンファレンス会議出席4日目

朝は、UKのRoger Colemanと、アルゼンチンのナタリーの全体セッションで始まる。
デザインサンプルが多いスライドが非常にきれいで、飽きないセッションだった。しかし、こういった「現物」を見たり触ったりできないのは、ちょっと残念である。今回、展示が非常に少ないのが私にはちょっと不満だった。使い勝手は、やはりものを見たり触ってみないとわからない。クーパーヒューイットのNYの展示会よりも、実物が少ないのというのはまったく残念だ。椅子や機器は運ぶのにお金がかかるとは思うけれど、やっぱり企業協賛を増やして、展示を多くしてほしい。CSUNより、はるかに少ない展示に、米国のUDの状況を垣間見る気がした。

午後は本や資料集め、参加者との情報交換に当てる。 みな、わたしと近い感慨を持ったようだ。日本の方が、まだUDという概念は知られているような気がする。米国では、ユニバーサルデザインという言葉そのものは、まだあまり知られてはいない。やはりデザイナー用語なのだ。アクセシビリティ、ADA、こういった言葉は、それこそ、耳にたこができるくらい聞いているだろうが、UDはまだまだ市民権を得ていないかもしれない。この理由は何だろう?わたしは、自分がまだIBM社員だったら、ここに展示できる製品があるかどうか、考えてみた。ううむ、実際には難しいかもしれない。たしかに、デザインセンターは使いやすさを追求し、アクセシビリティを埋め込むのに努力している。ホームページリーダーやホームページビルダーを始め、UDにつながる製品群のラインナップは他者よりはいいだろう。しかし、障害者向けにアクセシブルな製品をここで展示しても、それはUDとはいえない。メインラインの製品は、本当に初心者や高齢者に使いやすいか?サービスもきちんとさまざまなユーザーのニーズに応えられるよう提供されているか?わたしが辞めてから1年半たっているので、よくなっているとは思うけれど、会社として自信を持って、ここに展示するには気がひける。CSUNとは次元が違うもの。USの担当者が、そう言っているような気がした。まだまだ、時間がかかるのだ。概念の浸透にも、そして製品による実現にも。

街の子供たち夜はFireWaterというきれいなイベントを見る。少し離れた会場で食事が出るが、列が長くて大変だった。白石さんにホットドッグをご馳走になる。街の中はおまつりのようで、子供たちがかわいい。Providenceが、米国の中でもある特別な位置にいることをなんとなく実感する。きっとここは、芦屋とか、田園調布といったイメージで語られる場所なのだろう。でも排他的な印象は少ない。住んでみたい土地である。

その後、UDFグループに挨拶するため、Westinへ行くが満席で入れず、やむなく下のライブラリーという名のきれいなバーで飲む。最初は井上、小浜、白石という顔ぶれだったが、どんどん増えてきて、小木先生、Lona、足立さん、高長さん、西尾さん、早川さん、etc...ごめんなさい。もう覚えていません。1時ごろ、大人数でHoliday Innに戻ったが、もうわたしも飲んだくれてしまっていた。待っていた同室のいしだくんには、悪いことをしたと思っています。反省。しかし、小浜さんはあれから3時まで「ビジネスミーティング」だったそうです。。。。