6月16日 コンファレンス会議出席3日目
Patricia Mooreのセッションで開始。高齢者に3年間化けて、意識変化を体験した伝説のインダストリアルデザイナーだ。でも、今だって、すっごくかわいく若々しい女性である。化けたときに周囲が絶対わからなかったというのは無理もない。特殊メークの威力を感じる。ま、多くの女性は、逆の特殊メークを期待するかもしれないが。。。
10時からは一般セッション。昔からネットで会って、何度も会話していたJim Tobiasと、初めて会った。わたしの名前をみて、とても喜んでくれた。彼は、電話など通信機器のアクセシビリティの専門家で、Greggと共同で使い勝手の勉強会などを開いている。今回は電話の使い勝手のデータベースを紹介していた。
お昼のランチョンミーティングは、今回、わたしのお目当てであるFCCの議長、William Kenardが基調講演をした。インターネットに関して、アメリカの政策を決定する重要人物である。日本では郵政大臣といったところだろうか?講演の中では、ユニバーサルデザインの重要性と、発展途上国、教育環境、経済状況などと共に、障害者のデジタルデバイド状態の解消が強調されていた。
日本では教育や貧富の差によるデジタルデバイドは、あまり存在していない。地域格差、年齢格差のほうが大きいと思われる。それに加えて、現実に物理的なバリアがある障害者の問題は、まだほとんど解決されていないのが現状である。機器のアクセシビリティを推進している通産省と、WEBのアクセシビリティを支援している郵政省が、共同で国策として情報通信のアクセシビリティを進めていくことを期待するものである。
彼の基調講演の後は、ユニバーサルデザインに貢献した各界のみなさんの表彰である。日本からは、古瀬先生と川内さん、三宅さん、梶本さんが表彰されていた。わたしは業界のトップが並ぶシーンをなんとかカメラに収めようと、しっかりミーハーしていた。ヒンシュクものだったらごめんなさいね。
夜はソニーグループと素敵なイタリアンレストランへ。ソムリエ中川氏のお勧めワインは、絶対に期待を裏切らない。堀川さんのお誕生日ということもあり、とても印象的な夜となった。いしだが酔っ払う。