2011年CSUNツアーレポート:関根千佳(2)
3月16日 その1ケータイ落下騒動
翌日、朝から騒動が起きる。朝食を取りに一回のレストランに行ったら、P社のMさんが血相を変えて飛んできた。「大変だ、Nさんの頭をケータイが直 撃した!」な、なんと!慌てて現場へ駆けつけると、救急隊員がNさんの頭を固定し、担架に乗せて運ぼうとしているところだった。「Nさん、大丈 夫??!!」意識はしっかりしているらしい。でも、首と腰をぐるぐる巻きにして、固定しているのを見ると、つい、職業柄か、むちうち症?いや、頸椎損傷っ てこともありうる。。と、悪い想像をしてしまう。Nさんが近所の病院に運ばれて行った後、状況と後処理を確認する。どうやら、ラスベガスに住んでいるとい う女性が、9階でケータイをポケットから出したときに取り落とし、蹴飛ばしてしまったらしい。で、ほとんど鉄柵だけの仕切りを飛び出して、おっこってきた ケータイが、一階のトースターの前でパンを焼いていたNさんの頭を直撃したのだ。ホテルのマネジャーとの連絡、加害者の連絡先確認、保険請求の件と、添乗 員の蓬莱さんは走り回ってくれた。
一応、ケガはなく、CTの結果も異常は認められないということで、一同、ほっとしたのであった。みな、翌日以降、上からものの落ちて来ない場所で朝食をとっていた。
で、そんなこんなの騒動があり、レジストレーションのためハイアットへ行ったのは、10時を過ぎていた。すでにオンラインで申し込みが終わっている ので、メルアドを入れて、バッグを受け取るだけである。今回は、事前に、受講可能な時間を全て予約してあった。最初のFCCのセッションに行こうとした ら、会場が満員なので入れないと言われた。「だって、私、予約しているのよ」「ええ、でももう始まって20分以上経っているので、入室できません。消防署 の規定です」聞いてないぞと思いつつ、いつも初日は満席だもんね、と諦める。これまでのCSUNなら、満席でも、盲導犬のとなりにしっかり座り込んで、床 の上で聞けたんだけどなあ。今回はそういった、ラフな雰囲気ではないのかもしれない。
諦めて、その時間はネットアクセスに徹する。持って行ったiPadは、CSUN会場にはフリーのWiFiがあり、問題なくアクセスできた。ホテルだ と一日14ドルくらいかかるので、ここでネットアクセスができるのは有り難い。JTBに連絡し、日本のニュースを見たりすることができた。それにしても、 海外における震災、特に福島原発への反応はすさまじい。CNNは、一日中、これだけを流している。どれだけ風が吹けば、西海岸に放射能が届くか、なんてい うシミュレーションを繰り返している。日本ではここまで気にしていないので、アメリカが過敏なのか、それとも日本の危機意識が薄いのか。。。
ランチタイムのレストランは混んでいた。相席してくれた人が、磁石で遊ぶゲームを紹介してくれた。アメリカ人は、こんなときもフレンドリーに過ごす術を身に着けているようだ。