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2011年CSUNツアーレポート:関根千佳(1)

3月15日 震災直後の出発

今回は、震災食後の大混乱の中での出発となった。ご家族の被災などで、直前キャンセルになった方がいらしたのも、無理からぬことである。成田への交 通も混乱した。私はその日、4月の手術に備え、鎌倉の病院で自己血貯血を行ってから成田エクスプレスで行く予定だったのに、その前日からJRがほとんど動 いていないのである。出発前日14日は、病院への日程変更、JRのキャンセル、たまプラーザ発の成田行きバスの手配に追われた。出発できるのだろうかとい う思いがよぎる。成田そのものが封鎖されるなんてことがありませんように、ツアー参加のみなさんがなんとか自力で空港へ来てくれますように。。。と、祈る ばかりであった。私はそのバスで問題なく成田へ到着したが、榊原は、前夜遅く、神奈川中央バスから電話があって、バスの運行中止になったそうである。会社 によっていろいろだったのだ。

今回、私とCFOは、ツアーメンバーより一足先に出た。帰りに神戸で日本学術会議での講演が予定されており、関西へ前日までに移動することを考える と、同じフライトではつなげなかったからである。成田のラウンジでも、ニュースや新聞ばかり見ていた。こんな時期に日本を離れるなんて、という思いと、帰 国するまでにせめて原発が落ち着いてくれたら、という思いが交錯していた。

なつかしいLAXに到着する。入管は依然とちっとも変らず、ものすごく時間がかかる。この効率を重んじるはずの国の、入管の手際の悪さは、特筆すべ きだと思う。これではESTAで事前申請した意味が全くないではないか。国内線への乗り継ぎは、別のターミナルだ。荷物はコネクティングで預けて、構内の 連絡バスに乗り移動する。チェックインし、面倒な国内でのセキュリティを通り、ゲートまで来たら、らら、飛行機が出ない!機体の故障らしいのだが、なん と、バスでサンディエゴまで移送するという。なんだかなあ、さっきまでのあのめんどくさい、セキュリティチェックなど、不要だったのに。。ま、仕方ない か。荷物を受け取り、バスを待ち、何とか乗りこむ。おなかがすいた。乗り継ぎ便が決まったらお昼にしようと思っていたので、水も持っていない。機内でも らった水を、さっき、国内線に乗る前に捨ててしまったのが惜しい。

2時間かけて、バスはサンディエゴの空港に着いた。ここからタクシーで10分ではあるが、空港で遅いお昼を食べることにする。サンディエゴは小さな空港だ。チャイニーズの店が、バーもやっていて、ようやくビールと焼きそば、レタス包みでランチになる。助かった。

サンディエゴ最初のランチは中華

CSUNがサンディエゴに移ったのは、昨年、2010年からである。それまでは、ロサンゼルスのエアポートヒルトンとマリオット、さらにはルネサン スまで使って開催されていた。サンディエゴの方が町なかの開催でもあるし、グランドハイアットだけで展示もコンファレンスも完結するので、有り難くはあ る。だが、日本からはかなり遠い気がしてしまう。直行便がないために、どうしてもLAXかSFOからの乗り換えになってしまうのだ。
今回のツアーは、コンファレンスホテルになっているグランドハイアットは、金額が高すぎるので、隣のエンバシースイートにした。流しや冷蔵庫がついている 上に、リビングとベッドルームが別なので、価格の割には使いやすいホテルだ。20時にJTBの添乗員さん、蓬莱さんの部屋で恒例の宴会が始まる。そこでよ うやくみなさんに会えた。

今年はまた、豪華なメンバーである。支援技術やユニバーサルデザイン、ヘルスケアなどの企業や大学の研究者に加え、障害当事者として参加された大学 教授もいらした。特筆すべきは、コンピュータおばあちゃんの会の大川さんが、親子三世代で来てくださったことである。お孫さんは大学生だ。私の東女の教え 子も加わって、今年も華やかな雰囲気になったのは嬉しかった。


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