2009年CSUNツアーレポート:関根千佳(10)
3月22日
普通は、これで、全員の集合写真を撮って、お疲れ様!でおしまいなのだが、今年はそれからが長かった・・・・・。飛行機に乗ってから、隣に座っている金森先生が、「ねえ、関根さん、この飛行機、札幌か関空に行くって飛行ガイドにでてるよ」と教えてくれたんだが、ねぼけていた私は、「あっそう、それも楽しいじゃん」と、軽く受け流していた。なんかの間違いか、それともいましばらく成田が強風とかで使えなくなっているのかもしれないと、深く考えていなかったのだ。
しかし、それは甘かった。次第に、情報が流れてくる。どうやら、成田で飛行機が炎上したらしいぜ。死者が出た模様。成田が封鎖されてるってさ。いろんな情報が飛び交ってきて、徐々に、やっぱり着けないんじゃない?って雰囲気になってきたのだ。朝食がでるころ、機長から正式な機内アナウンスがあった。「成田でのフェデラルエクスプレス機の事故のため、空港が閉鎖されています。当機はこれから関空へ向かいます」 お〜、やっぱりそうなのか。今日中にたどり着けるのかな?もし泊まりになれば、明日はどうなる?仕事の予定はどうなっていたっけ?参加者にもそれぞれ都合があるだろうに。私も明日の午後は、福島県のUD委員会だ。うーむ、この会は年一回なので、ドタキャンしたくないなあ。参加儒榊∮⊂㍂ぢ年のえりかちゃんは、明日が終業式なのに、出られないかなあ。いろいろ、いろいろ、考えることがあって、気もそぞろだ。シンガポールエアラインのキャビンアテンダントさんが、みな穏やかな笑顔なので救われるけど。
結局、関空には19時ごろ到着した。もうこれから新幹線では戻れない。どうしても明日の朝、東京にいなくてはならない二名が、深夜バスで戻る。明日がお引越しで、業者さんが9時に来る!という事情では、戻らざるを得ないだろう。残ったメンバーは、大阪のホテルに泊まることになった。JTBのツアーメンバーだったので、ずっとVIP扱いで、ビジネスクラスのお客様と同じハイアットに泊めてもらえたし、行き帰りとも専用バスでの移動で助かった。ビュッフェだったが夕食も朝食も出してもらえた。南港のハイアットは、ずっと前に一度来たことがあったが、ツインのシングルユースでしっかり眠ることができ、大変ありがたかった。
しかし、私は13時までに福島へはいらねばならない。。。。結局、梅田さんの意見で、時間の合わない福島便はあきらめて、伊丹から仙台空港へ飛び、そこから新幹線で福島へ向かうことにした。当日券なので33,000円と高いが、背に腹は変えられない。みんなと同じバスに乗って、新大阪の駅から伊丹空港へ行くバスに乗り、ようやく間に合わせることができた。大赤字だけど、ま、仕方ないや。
シンガポールエアラインだったために、到着が遅くなり、結局、札幌や関空から都内へ戻れなくなったのだ。もっと早く日本に戻っていた人々は、最終の札幌—東京に間に合ったり、最終の新幹線で帰宅できていた。この点ではシンガポールエアラインだったことが、残念だったともいえる。だが、実際に前の便で札幌に到着して最終便で東京へ戻れた月崎さんの話では、東京に戻った後の足がなく、困った人も多かったそうだ。海外からの個人行者など、羽田で下ろされてもどうしていいかわからなかっただろう。迎えにきてくれた月崎さんのご主人は、機内で知り合ったイタリア人観光客をホテルまで送り届けたという。日本人の心意気だなあ。
ま、何事も、平常心で受け止めることが必要なのだろう。旅をしていれば、いろんなことが起きる。今回もいろいろあったが、やはり楽しかった。来年がどうなるかわからないけど、参加者のみなさん、また同窓会しようね。ありがとう。