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2009年CSUNツアーレポート:関根千佳(2)

3月18日 SmartHome、発達障害、そしてエクスカージョンへ

チキンパスタの写真 今回、エアラインを変えた。初めて、人気のシンガポールエアラインにしたのである。JALやANAでも嬉しかったのだが、シンガポールエアラインは、キャビンアテンダントがとにかく美しい。小柄で柳腰の優しそうなお姉さんに、優雅に話しかけられると、男性でなくても幸せな気分になれる。エコノミーの食事でもそれなりに食べられる。数年前の某ワーストエアラインで、アルコールは有料、食事は何一つ食べられない、というのに比べれば、雲泥の差だった。だが、このシンガポール便に乗ったということが、最初はラッキー、後で悲劇?につながるのだが。。。いえ、むしろ最後はラッキーだったともいえる???ま、続けて読んでみて下さい。

デザートのケーキ写真 入国審査は、すいている時間だったのでこれもあっさり30分で終わった。いつものマリナデルレイのWarehouseでランチ。ステーキだとやだなと思っていたら、今回は初めてチキンの乗ったパスタだったのでほっとした。割と美味しい。でも量が多すぎて半分しか食べられない。デザートは一口だけでKOだった。あまーい。ダメだこりゃ。美味しいんだけど、まだ舌がアメリカ基準になっていないのだろう。

カートのサイン スーパーでお買い物をしてからホテルへ向かう。スーパーのカートが、バスを停めている場所の数m手前で突然動かなくなる事態が発生し、不思議に思って調べてみる。確かに、「この線以降はカートの持ち出しはできません」という但し書きのサインがある。でも、このカート、どうしてこの位置を把握できるのだろう???そんなハイテクに見えんぞ??よくよく見たら、お、車輪にどうやらICタグが仕込んであるようだ。。。。位置情報で車輪の動く範囲を制御しているのか。ふむ、USのユビキタスは、こんなところで実用化されているのだなあ。これも今回、実感した「初めて」の一つであった。

カートの車輪

 レジストレーションをしてやっとキーノートスピーチの会場へ滑り込む。本当はきちんとした服に着替えたかったのだが、全然その時間はなかった。到着した当日の夕方にキーノートっていうのは、今回が初めてだなあ。なんだか、まだ耳も慣れていないし、状況がよく見えない。今回、会場では友人を見つけて隣に座った。ウィーンでもサンセバスチャンでも会っているE氏だ。で、なんでサンディエゴへ行くのか聞いてみる。「知らない。参加者がLAに飽きたんじゃない?」ま、毎年どこか新しい場所へ行けるCHIやHCIに比べれば、楽しみが少ないのは確かだ。そのおかげでこれまでクレタ島とかフィレンツェのようなステキな場所にも行けたのだし。。ま、来年のサンディエゴを楽しみにすることにしよう。

 レセプションの会場で、せっせと知り合いを探して周る。グレッグ・バンダーハイデンもマイク・パチェロも来ている。でもラリー・ゴールドバーグやケン・サリートの姿は見えないな。そして不思議なことに、CSUNのCOD(障害者センター)創始者のハリー・マーフィーの姿が見えない。前のCODセンター長だったメリーアンと話す。今回はいろいろ打ち合わせたいことが多い。彼女は今年、CSUN大学の副学長に昇進したらしい。で、カナダから、エリスというステキな女性をスカウトしてきて、CODのセンター長に任命した。エリスにもここで初めて会う。日本にいる時点からメールが来ていて、会期中に会いたいということだったのだが、これでCOD側の状況が読めてきた。だけど、ハリーはどこ?ヨーロッパのCSUNと言われるリンツのICCHP会議の主催者、クラウスに会えたので聞いてみた。「ハリーは、パートナーが心臓の手術をしてね、うまくいかなかったらしいんだ。で、意識が戻らないのでつきそってる。彼がCSUNに来ないのって、この会議が始まった24年の歴史の中で、初めてだって言ってたよ」そういう時代になったのだなあ。私だって、昨年亭主が緊急入院して手術したときは、覚悟を決めたものだ。親や家族の介護が、いやおうなく現実になる時代が来ているのだ。

この日はいろいろな人にいっぺんに会ったので、ちょっと疲れた。鶴本部屋に行くのをやめて、そのまま寝てしまう。こんなこと、初めてだ。やっぱり年とったかなあ。