2008年シリコンバレーとCSUNツアーレポート:榊原直樹(2)
3月9日 CSUNツアー2日目
サンフランシスコ2日目。日曜日なのでビジネスミーティングやアポイントメントはなく、基本的に自由行動。サンフランシスコに住んでいたことがある参加者の方に案内してもらって、市内観光に出かけることに。
市内まではホテルの近くのパロアルト駅からカルトレインで約1時間。車社会のアメリカでは、電車の本数が少なく、特に日曜日は1時間に1本しかない。改札 もなく、無人駅のような雰囲気だが、電車の出発時間になると人が集まってきた。切符は乗車後に車掌が時々チェックして回る仕組みらしい。罰金が高いので、 時々しか見回らなくても、皆ちゃんと切符を買って乗るのだそうだ。
電車はダブルデッカー。1階部分への乗り降りには段差があるが、ホームにある段差解消器を使って車イスでも乗り込めるようになっている。自転車を持ち込む乗客もいるくらいなので、乗車してしまえば車イスでも困ることはないだろう。
市内到着後には、名物のケーブルカーにも乗車。ものすごい高低差をケーブルカーはものともせずに登っていくが、手動の車イスでは無理だろう。ケーブルカーの窓からは海の向こうにアルカトラズ島が見える。
昼はフィッシャーマンズワーフでシーフードを堪能。窓からはゴールデンゲートブリッジが見える。
午後からは単独行動で、UCバークレーへ移動。ここは障害者の自立生活運動が始まった大学。以前からどうしても行きたかった場所だったので、素直に嬉しい。
正門の付近で人が集まっているので、周りをよく見てみると木の上に人が…。垂れ幕を見ると、どうやら木の上で生活して抗議活動をしているみたい。食料を差 し入れようとした学生が、周囲を見張っていた警官に突然捕まって連行されていった。辺りが騒然として、警官を学生が取り囲んだが、それを意に介せずに警官 は逮捕した学生に後ろ手に手錠をかけて連れて行ってしまった。あまりに突然のことなので、驚いたが、バークレーのラディカルな面を見るいい機会になった。
先に大学に来ていたツアー参加者の二人に教えられて、Center for Independent Livingの前まで行くことに。
事前に調べていたのだが、日曜日は閉まっていることを知って訪問するのを諦めていたのだが、大学から2ブロック先になるということなので、ちょっと前まで
行って記念写真を撮る。ここは世界で初めて自立生活運動を展開した組織として有名なので、スタッフから話を聞くことが出来なかったのが残念。