2008年シリコンバレーとCSUNツアーレポート:関根千佳(11)
3月15日 オープン化の波、カリフォルニアの風
午前は航空機の中の情報アクセシビリティというセッションに行く。WGBHもかかわっているものだ。確かに全ての映画に字幕はついているものの、あの最初の画面がアクセシブルでないというのは大きな問題だ。マルチメディアのアクセシビリティをいろいろ試行錯誤している話が紹介されていたが、ちょっとUIが古めかしい。で、こういうデモがでると、参加者から鋭い突っ込みがでるのがCSUNの常である。
「ねえねえ、どうしてそんな形式で、限られた部分だけを音声化するの?かったるいじゃん。」「そうだよ、なんで普通のOSにしないのさ。バージンアメリカ(?)の飛行機では、目の前のディスプレイはぜーんぶリナックスマシンだよ。で、自分のUSBを挿してプレゼンピッチの修正もできるし、メールもチェックできる。もちろんスクリーンリーダーも拡大ソフトもふつうに動くから、完全にアクセシブルだぜ!」こういったコメントがばんばん寄せられる。
ま、たまたま、この前のセッションで、UNIXとLinuxのアクセシビリティ標準の発表があっており、SunMicroなどの関係者が、たくさんこのセッションに流れてきていたせいかもしれないが、発表者はたじたじだった。
午後は恒例のお買い物。巨大モールの中では、二時間はあっという間だ。トレーダージョーズでも、朝市で買えなかったナッツやミューズリーを買い込む。嬉しい。
最終ディナーは、サンタモニカのピアの先にあるメキシカンレストランに行ったのだが、まあ、風の強いこと!台風並みの大風で、ピアまでまっすぐ歩けない。寒くて大変だった。こんなの初めてである。夕日はきれいだったんだけどね。