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2006年CSUNツアーレポート:関根千佳(11)

3月24日 その3 恒例のSun & Moon Cafe

写真:ピアで出会った親子連れ。子どもがものすごく可愛い最後の晩は、恒例のマンハッタンビーチのSun&Moon Cafeでの大宴会である。今日は夕方のサンセットの時間に合わせて予約したので、まずは全員でピアの先端まで歩く。サーフィンをしている人たちに、おじさまたちが声をかける。子どもたちが可愛い。カップルも多いのだけど、なんだか、日本人65名での大騒ぎで、ロマンチックな時間をぶちこわしていたらごめんなさいね。集合写真に、なかなか全員が収まりきれなくて大変だった。
写真:マンハッタンビーチの夕陽はとってもロマンチック宴会では陽気なベトナム人シェフ、タンちゃんの料理と美味しいお酒、それと、これも恒例のビールのイッキ飲み大会で、おおいに盛り上がる。このレストランでのツアー宴会は今年で6年目とかで、また特別メニューを印刷してくれた。ベトナム料理の前菜に、何種類ものカリフォルニアロール、フォーに天ぷらと、相変わらずの南カリフォルニアフュージョン料理だ。
写真:相変わらずのビール一気飲み大会だだが、こんなに大勢での貸切は開店以来、初めてだそうで、オーナーの淳子さんもタンちゃんも、もうてんやわんやだったようだ。ありがとうね。最後のスペアリブ、硬そうだなと思って小さいのをとったのだけど、後悔した。ものすごく柔らかい。うーむ、美味。ガーリックライスはかつてタンちゃんが、よく家でも作ってくれたものだ。なつかしいなあ。気持ちは一気に1988年ごろへと飛んでいく。アメリカに来たばかりのころ、こんなふうになるなんて、タンちゃんたちも私も思いもよらなかった。人生って不思議だな。と思っていると、バスに乗り込むときに、なんだか、タンちゃんが大騒ぎをしている。
「うそ〜、え〜っ、こんなとこで会えるなんて!!!???30年ぶりだよ〜〜〜〜〜!」何が起きたのか、最初はみんなわからなかった。今回、車椅子で参加してくれたKさんは、IT業界では有名な人だったのだが、なんと、タンちゃんと旧知の仲だったのだ。すでにタンちゃんが渡米して20年。完全に音信不通だったのだが、こんな形で、こんなところで、再会するなんて・・・。奇跡だ。
いつもだったら、私は、タンちゃんのことをバスの中で紹介するのだが、今回はあまり時間がなくてすっかり忘れていたのだ。ベトナムから国費留学生として東大にきているうちに戦争で祖国が無くなり、帰国できなくなったこと。ソードでPIPSというソフトを作って、天才ダンビエットタンと新聞で紹介されたこと。アメリカに渡ってゴルフの天才として岡本綾子さんとも親交が深かったこと。料理がうまくてみんなに「タンちゃん、天才!お店出したら?」と言われ続けて、とうとうシェフになってしまったこと。南カリフォルニアの名物シェフの数奇な人生を、まだみんなに伝えていなかったんだ。本当に、人生も、出会いも不思議なものだと思う。


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