2005年CSUNツアーレポート:関根千佳(6)
3月19日 やっぱり最終日はパワーショッピング
最終日は午前中までめいっぱいセッションに出て、展示も見て回った。 土曜日だけやってくる一般の方も多いので、なんだか、会場はとてもアットホームだ。子供づれが多い。 |
障害を持つ子どもたちも、家族や友達と楽しそうに参加している。なんかいいよなあ、この雰囲気、と、毎回、にこにこしてしまう。 こんな小さなころから、ITや科学技術が拓く人間の可能性を知るなんて、君たちはラッキーだなあ!と肩をたたいてやりたくなる。 視線入力、脳波入力、触覚ディスプレィ、音声認識&合成機能着き携帯電話、、、いろいろな機器が、ごく当たり前に展示され、販売されている。 犬がたくさん、これもなんだか楽しそうに歩きまわったり、御主人が新製品に鋭い質問をしている間、のんびり寝そべっていたりする。介護犬もいる。 本当に紳士的だ。。なんだかなあ、この雰囲気に、やっとなじんだ頃に、もう終わってしまうんだよなあと、やっぱり最終日は少し寂しい。
サンディエゴ在住という日本人の方とも知り合う。ラッキー。来年はここを訪ねてみよう。いろんな人間のネットワークが広がる。ま、最新の技術情報を得るためだけではなく、こういった人間のつながりを求めて、毎年来ているんだよね。と、自分を納得させる。
午後は恒例になった「地元のショッピングモールでのお買い物」だ。 私はごくごく普通のアメリカ人が買い物に行くような店で、できるだけ安く、洋服やリネン類や、生活用品を買いたいと思う。 今回は、昨年参加された美作大のK先生に、「できるだけ大きな服を買ってきてください」という宿題が出されていた。 洋服のユニバーサルデザインを教えていらっしゃる先生は、昨年参加されたとき、巨大なサイズから極端に小さなサイズまで、普通に並んでいて普通に買えるという状況にびっくりされたそうだ。
たしかに、アメリカのデパートでは、日本で言う2号くらいから、36号くらいまで並んでいる。 日本のように、9号サイズが着られないのは人間じゃない、なんて雰囲気はありえない。 9号と11号しか置いていないということそのものが、とっても差別的なのに、それ自体、おかしいとは思われていなくて、標準でない体を持っているあなたが悪いのよという目で見られる日本は、私にとってお買い物が嬉しい場所ではないのだ。 ちなみに私も、アメリカでは決して大きいほうではない。6号とか、プチと言われるお店で十分なのだ。 なんか嬉しくなってたくさん買ってしまう。あ、K先生の宿題も探さなくては。
で、プチコーナーの隣に、大きめに服ばかりを扱うコーナーもあった。素晴らしい。 26号とかいうサイズが普通にかかっている。それも、ちゃんとしたビジネススーツだったりするのだ。 パンツはたぶん、片方の足に、私全体が入ってしまうだろう。こういう大きさの人が、普通に会社でエグゼクティブとして仕事しているのかなあ。 東部のIT産業では、太っていると出世に響くって言われたけど。。ピンクのシャツの付いたモノトーンのパンツスーツを買っていく。
集合場所に行くとみんながそれぞれの戦利品を持って集まっていた。今井は、4歳の広くんに、「LA行くならアムトラックの模型買ってきて」と頼まれていたらしいが、このモールには残念ながらなかったようだ。替わりにレゴブロックの電車版を見つけていた。広くんは4歳にして筋金入りの鉄ちゃん(鉄道マニア)なのである。で、この利用年齢、というのが可笑しかった。「3歳から99歳まで」となっているのである。ううむ、100歳過ぎたらもう遊んじゃいけないってことなのかな?加齢学の観点からはレゴブロックは100歳以上には有害か?といった話しで盛り上がる。みな、それぞれに、自分の面白いと思うものを見つけてきたようだ。 |