2003年CSUNツアーレポート:榊原直樹(4)
3月21日
今回のツアーのフィールドトリップは、「誰もいないCSUNキャンパスめぐり」。これまで何度もこのカンファレンスに参加していますが、誰も実際のキャン
パスに行ったことがなかったのです。そこで今年は、スタッフが出払って閑散としているキャンパスに行ってみようということになりました。
キャンパスまでは会場からバスで1時間。ハイウェイをバスで走るとやがて右手のほうに見えてきました。
緑が多い敷地の中で、まずはStudent Servicesで説明を受けてから、二手に分かれてキャンパス内を散策。一方はCSUNのスタッフが英語で案内を、もう一方は僭越ながら榊原が皆さんを率いて校内を歩くことになりました。
アメリカの大学に来たのは、昨年訪問したシアトルのワシントン大学以来の2度目。それでも設備などのアクセシビリティに関しては同じような部分
があるので、分かるところを説明しながら歩きました。図書館では偶然にも字幕の付いたビデオを使って勉強している学生の様子を見られました。 散策の時間
は30分ほどなので、ゆっくり歩いていたらすぐに時間切れ。
再びスタッフの説明を受けながらCAPD(Center of Achievement for the Physically
Disabled)に移動した。ここは事故や病気などで肢体不自由になった方のためのリハビリ施設です。水治療法を行うaquatic therapy
Centerはまだ出来たばかりの新しい施設で、実は我々が初めての訪問者でした。正式なオープンはまだ1週間先のことだそうだ。
大きなプールが二つあり、ひとつは床が上下に移動し治療内容に最適な水深に調整できる設備を備えています。床をいっぱいまで上げればプールサイドと同じ高さになるので、車椅子のままプール中央まで移動して、そのまま床を下げて水の中に入ることも可能です。
隣のジムでは様々トレーニングマシーンが用意されている。天井から体を吊り下げて体重を免荷し、トレッド上で歩行訓練するマシーンなど、普通のアスレチックジムでは見られないマシーンが置いてあります。
その中のひとつを体験させてもらいました。この装置はベッドに横になると、手と足の下にあるアームが動いて自動的に歩いているのと同じような運動が できるものです。最初は関節が拘縮するのを防ぐための機器かと思ったのですが、どうやら違うらしい。なんでもこれを続けると、いままで歩けなかった人が歩 けるようになるらしい。詳しい説明はなかったのですが、天井にある鏡を見ながら手足を動かすことによって歩行イメージが身体感覚として身に付くのでしょう か?