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2003年CSUNツアーレポート:関根千佳(8)

CSUN大学キャンパスツアーについてその1

今年は、「誰もいないCSUN」がオプショナルツアーの目玉だった。「なにそれ、どうして誰もいないの?」と何度か質問を受けた。しかし、毎年、世 界中から4000人も集まる障害者支援技術の専門家の中で、California States University of Northridge( CSUN) という大学に行ったことのある人は、そんなに多くはないのである!私もそうだ。こんなに毎年CSUNのカンファレンスには参加しておきながら、大学には一 回も行ったことがない。どこにあるのかさえ知らない。その上、カンファレンス中は、関係者は会場に詰めているため、大学はもぬけの殻なのである。しかし、 私は所長のBud Riserに無理を承知で頼み込んだ。
「ねえ、いいじゃない。私、一生に一回でいいからCSUNって大学も見たいのよ」
「そりゃ、来てもいいけど、、、ほんとにスタッフは空だぜ」
障害学生の支援スタッフくらい残っているでしょうと口説き落として、学生センタなどを見せてもらうことになった。大学の構内はどこでもそれほど変わるわけではない。アメリカのスタンダードはとにかくちゃんとアクセシブルなのだ。
21日、金曜の午後ということでかなり早めにヒルトンを出発した。英語に堪能な阿部まりさまが訳してくれたあんちょこをもう一回林先生から奪って、付け焼刃の予習をするがどうも頭に入らない。遠足に行く子供のようにはしゃいでばかりいる。

CSUNのキャンパスは、ロサンゼルスの中心部から北西のNorthridgeにある。眺望とコレクションの質の高さで有名な、ポール・ゲッティ美 術館の先だ。学内は広く、当然のようにアクセシビリティは完備している。図書館もプールも食堂も、すべてアクセシブルだ。緊急通報装置にも点字がついてい るし、入り口には車椅子ユーザーのための自動ドア装置が完備している。
電話は高さが違うものや、TDD(Telecommunication Device for the Deaf)が当たり前のように附加されているものもある。
多様性を初めから考慮しているのがよくわかる。

点字付き緊急通報装置 TDD付などの電話

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