「2000年 テクノロジーと障害者」会議ツアー
3月25日 CSUN最終日＆ユニバーサルスタジオ
今日はもう最終日。午前中だけセッションに出る。今年を最後に、引退してしまうCSUNの障害センター長のHarry Murphyと記念写真を撮る。彼とももう会えないのかと思うと、とても残念だ。やはりCSUNを、世界最大の、そして最新情報が集う場として作り上げてきた功績は世界に誇れるものだ。いつか彼のATACPという研修プログラムを日本でも、と話してきたのに、実現しないままになってしまったのを、申し訳無く思う。しかし、引退後の予定を聞くと、北カリフォルニアの海のそばに家を買って、、、と、まあ、絵に描いたようなアメリカ人の理想とする引退生活で、うらやましい限りである。
CSUNの会場になっているマリオットホテルは、ユニバーサルデザインのサンプルみたいになっている。これだけ参加者の中に障害者の率が高ければ当然のことだろう。ホテルのフロントには、レシートを確認するための拡大読書器が備わっていた。また車椅子ユーザーが話しやすいよう、カウンターの一部が低く切ってある。わたしや石田にも、使いやすい！もともと、欧米のホテルのカウンターって高すぎるのだ。いっつも背伸びしないと気づいてくれないんだから。。。東洋人の身長も考慮してよね。。だから、ユニバーサル化が 進むのは、私には歓迎なのである。車椅子ユーザーと一緒に、子供が両替を頼んでいた。みんな、楽そうだった。
午後は思いきってユニバーサルスタジオに、ユニバーサルデザインの視察（！）に行く。ひさしぶりのトラムも楽しかったが、Back to the Futureの3次元映像によるジェットコースターはものすごくリアルだったし、Water Worldで空から飛行機が落ちてきて水に飛び込むシーンは驚いた。計算されつくしているとはいえ、アメリカ人とはエンターテインメントをよく心得ている。
あんまり時間がなかったが、やっぱりジュラシックパークには行こう！と、石田さんと二人、レインスーツを着て乗りこむ。夕闇迫る森の中から、にゅーっと恐竜の首が霧に浮かんで、雰囲気は最高。。。でもやっぱりびしょぬれになった。。。。
終わったらもう集合時間！大慌てで正門まで走る！遠かった。
わたしははぐれてしまったけれど、障害者チームと一緒にまわったメンバーはとっても得したらしい。あちこちのバリアフリー設備を見て、使って、かつ、優先権もあったそうだ。残念。だれか、次回はつきあってね。
その後は豪華けんらんの中華料理のフルコースでツアー最後の夜をしめくくった。あんなにたくさんのカニやらイセエビやらの続くコースは、日本ではそうそう頼めないだろう。一同、感動のうちにほろ酔い気分でホテルへ戻ったのであった。
いやはや、いろんなことがあったが、今回も楽しいツアーだった。帰りの飛行機の中ではもうみんな、ぐっすりお休みだ。わたしは、有給休暇をとって、個人的に参加して結局ツアコンをやってくれたJTBの毛利さんと、次回のUD会議ツアーの企画を練って、長い機内時間を乗り切ったのだった。さて、これからも、日本のみなさんに、欧米のユニバーサルやバリアフリーの最先端を披露するぞ。
