「2000年 テクノロジーと障害者」会議ツアー
初日3月18日 (その1) 成田
<出発からSFへ>
集合は16時だった。出てくる直前までメールを打ちつづけていた。3月の決算期にツアーにでかけるなんてやっぱり大変だわ、と、おそらく参加者の多くが思っていただろう。前日には4つのレポートを仕上げてクライアントに送っていた。こうやって綱渡りのような時間をやりくりして、やっと荷造りを開始したのが12時を過ぎていたのだからこわいものである。これまでのメールを整理し、USで会う人の連絡先をまとめ、おみやげをトランクに投げ込んで1時に家を飛び出した。
箱崎に着いてバスに乗ってから、やっと一息ついた。USで探してくれと頼まれていた仕事のメールをダウンロードするのを忘れたことに気づいたが、もうあきらめることにした。
SFゆきのメンバーは11人。ほとんどが前にあったことのある人ばかりだし、メーリングリストでずっと会話していただけに、それぞれ親近感がある。この、ネット上で事前に会うというパターンは、パソコン通信のころからの感覚だ。どうも初めて会った気がしない、という不思議な連帯感をもたらしてくれるのも、ネットの役割だろう。会社から来ている人はごくわずかで、ほとんどが自費参加である。みな、仕事をあたふたと仕上げてきたという雰囲気だった。
特に、昨日、前の会社を退社して今日、ユーディットに入社した石田は、退社に伴う引越し、送別会ラッシュをこなしての参加だけに、かなり疲れていそうだった。飛行機が大揺れにゆれても、彼女だけは熟睡しているように見えた。なかなか度胸がある。その後、最も元気だったのも彼女だったが。
山本夏江 (CACについてのレポート)