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「2000年 テクノロジーと障害者」会議ツアー :関 和子

CSUN 感想

パソコンボランティア活動4年間を通し、感じるのはパソコンを含めた障害者支援機器や支援技術が一般的にはまだまだ浸透していず、その支援体制も整っていないということ。

 導入や購入相談には、スペシャリストが必要ではないか。
 障害状況にあった機器やソフトを試す場が必要でないか。
 誰がどういうサポートを行なうのがベターか。
 本当に役立つ支援機器、必要な支援技術は何か。
 未就学障害児への支援技術および支援体制も重要ではないのか。

日に日に大きくなるこのような疑問・・・。
それを解くようなシステムや体制が、米国ではすでに整っていると聞き、その現場や先端の支援機器・技術にふれたいと思ったのが今回の関連施設見学とCSUNツアー参加の動機でした。
そのような訳で、今回のセッション選びは次の3つを基準にしました。

1.支援体制、システムに関するもの
2.Web関連
3.障害児用支援機器・技術

参加目標は20セッションでしたが、時差の壁、言葉の壁はひたすら厚く、結局12セッションがやっとでした。Web関連のセッションについては、何人かのかたがすでにコメントされていますので、その他で印象に残っているセッションについて、ひとことずつ。

1)Assistive Technology Centers(AT Center):
  Making The Center Useful To Your Customers(3/21 プレカンファレンス)
  ATセンターの役割、行なわれている就労プログラム、
  教育、センターの運営や財務についての説明。

   ※メリハリのあるプレゼンテーションと詳しい資料でどうにか、内容についていけた3時間でした。 (但し、途中2度ほど睡魔に襲われ、記憶が完全に途切れてます)

2)Early 'Painting'Programs F/Children W/Profound & Multiple LD(3/24)
  学習障害児を対象に開発されているドローソフトについての発表でしたが、画面いっぱいに展開される動きのある図形や自動的に刻一刻と変化していく色に参加者より、歓声が。

 ※ソフトの利用方法等はまだ課題がありそうですが発表者の巧みな話術と、それに呼応する参加者の反応がたいへん楽しい1時間でした。

3)Project I.E.-Independent And Employed(3/24)
  非営利で障害者にパソコン(含む補助機器)の導入支援や基本操作指導、就労支援を行なっている「Computer Access Center」などの取り組みについての発表。

 ※前日にこのセンター見学をさせていただきましたがかねてより頭に描いていた形がすでに現実として行なわれていることに驚きとうれしさを感じていたので得ることの多いセッションになりました。

ところで、セッションに参加しなかった時間をどう過ごしたかですが実は、会場ホテルのロビーや展示場で「ウォチング」に励んでおりました。

・どんな方々が、どういう目的で参加されているのか。
・どのくらいの日本人が参加されているのか。
・障害をお持ちの方々の参加状況や様子は、日本で行なわれる同種の会議とどういう相違があるか。
などなど。

この会議が学術的な意味合いのほかに、巨大市場へ参入するための情報収集の場であることも肌で感じることが出来、これも今回の成果だったと思っています。


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