Home » お知らせ » アクセシブル空港賞 審査基準の翻訳について

世界の空港や港、駅は国際的なユニバーサルデザインの基準を持っています。車いすユーザーや移動困難者がアクセスできる、移動できるという物理的なアクセシビリティは当たり前であり、設計時の前提となっています。さらに動線や掲示物の視認性など、ソフトやサービス部分でも、アクセシビリティとユーザビリティを確保することが必須となっています。視覚。聴覚などの情報障害の方に必要な情報が適切に伝わるか、情報サービスや機器、Webサイトや案内などが多様なお客様に使いやすいかなどの、さまざまな観点から、幅広いユニバーサルデザインの実現が求められているのです。

この「アクセシブル空港賞 審査基準」は、欧州における空港のユニバーサルデザインを推進するために設けられたものです。2016年は、アイルランドのダブリン空港が受賞しました。元のサイトはこの下の英語のリンクです。

http://www.aci-europe-events.com/wp-content/uploads/2016/01/ACI-Awards-2016-Accessible-Airport-Awards-CRITERIA-18-03.pdf

この審査基準では、建物や移動のアクセシビリティは当然のこととし、それを点から線、線から面へとつなげて、動線の確保やわかりやすさ、サインの視認性などの情報提示についても当事者により評価されます。設備だけでなく、空港をよりユニバーサルなデザインにするプロセスや、研修内容や回数、担当者のスキル、障害者雇用の方針なども採点の対象です。また不備な点をより改善するための方策があれば、それも加点されます。

この文章は、その審査基準を弊社が翻訳したものです。翻訳に関する誤りは弊社の責任です。交通事業者の皆さんや、多様な旅する方々のご参考になれば幸いです。

訳責:株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所) 2017年6月13日

http://www.udit.jp

アクセシブル空港賞 審査基準 2016