著者 : 茉本 亜沙子(まつもと あさこ)さん
書籍「車椅子の視点」のご案内
中学への登校途中に、居眠り運転の車にはねられて脳挫傷を負った彼女は、四肢マヒ、発話など、嚥下など、生活のすべてが全介助である。表情も動かせなかったため、最初は自分の明瞭な意識を周囲に伝えることができず、言語に絶する苦労をした。しかし、最初は50音表で、次第にコミュニケーションエイドへと支援技術の利用を広げた結果、自分の意思を周囲に伝えることが可能になっていった。今ではインターネットを駆使し、パソコンの画面読み上げソフトを使って講演を送る日々である。
これは、彼女の苦闘の記録であり、また支援技術と人間のかかわりを考えるための本としても貴重なものである。
- 目次 -
- 再生
純白の空間の中で
セーターを着た女性
言葉とのたたかい
私の身に起こったこと
一つの啓示 - 現実
私は異星人?
もう、話せない
転院と退院
S園で
リハビリに向けて
病院を変える - 再起
脳幹部運動神経中枢挫傷
望みがかなった
話すことへの切なる願い
ベッドで謹慎 - 模索
やっと家族で暮らせる!
今日の物語を始めよう
養護学校高等部へ - 期待
再びリハビリ病院で
事件
卒業後は自宅で?
目標
母抜きの会話
友達と外へ - 転機
中国西域への旅の始まり
飛行機の中
真っ青な空と砂の大地
風邪さえはねのけて - 社会
大学のゼミで
外出の意義
ファックスの貸与
私なりの自立を目指して - 施設
話せない子として
施設生活の始動
施設生活の改善に向けて
自治会の結成
真の自立を求めて - 友人
電話とファックス
居室の電話が元気のもと
ボランティア・キャンプ合宿
雪あそび合宿で
もつべきものは友人 - 発言
福祉機器利用者の生の声
テクニカルエイド・フォーラム
いつの日か…
合成音声機の改良 - 実習
介護実習
育てあうこと
介護実習あれこれ - 現在
パラリンピック
行動し続けること
小学生との交流
願い
母になる
この「車椅子の視点 ヘッドスティックで伝える私の言葉」(ISBN4‐8392‐0757‐7)をメヂカルフレンド社にて1800円で販売しております。
どうぞ宜しくお願いいたします。